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愛情込めたオモニ(母)の味が完成しました
まずは韓国製の花塩を使った 白菜の塩漬けからスタート
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| ズラリと並んだキムチの薬味。これをすべて使うことで本場のキムチの味に |
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白菜の根元に包丁で十文字の切れ目を入れ、手で裂くように4つ割りにします |
作り方を伝授してくれたのは、キムチの材料など韓国食材を扱う「母さんの家」の店主・大高芳恵さん。本場・韓国では、11月下旬ごろに家族総出でキムチ作りを行うそうです。まずは、白菜の塩漬けからスタート。白菜の根元に包丁で切れ目を入れ、手で裂くようにして4つ割りにします。葉を1枚ずつめくりながら、花塩(岩塩)を根元に振り入れます。素早く塩を振る嵯峨さんの様子に、大高先生は「手つきが慣れてますね」と感心。それもそのはず、嵯峨さんは普段から漬物やみそを手作りしているのだとか。 ビニール袋を敷いたボールに白菜をきっちり詰めて約500ccの水をかけ、空気をしっかり抜いてから口を止めて1晩置きます。
オモニの手で、おいしくなる ようにと薬味を混ぜ込みます
次は薬味作りです。テーブルに並んだ材料を見て嵯峨さんは、「えっ? これ全部使うんですか?」とびっくり。その材料とは、ニラ、万能ネギ、ミツバ各1束、大根、長ネギ各1本、ニンジン2本、ナシ、カキ各1個、ショウガ、ニンニク各1個、ご飯約1・5カップ。韓国製の粗唐辛子100g、粉唐辛子50g、アミの塩辛100g。ほかに生イカのみじん切り、ゴマ、松の実、塩、ハチミツ、たしだ(牛肉と香味野菜の韓国製顆粒ダシ)、イワシのエキスが各適量と、多くの種類を使用します(白菜約2個分)。野菜を千切りする作業が、ちょっと大変そう。「すりおろす家庭もありますが、ある程度形が残っていると食感を楽しめるし、鍋にした時にもおいしいんですよ」(大高先生)。
大根やニンジンをひたすら切り、ニンニクや果物をすりおろしてと、手早くこなしながら嵯峨さんは「キムチには、ほかにどんな果物を使うんですか?」と質問。「カキが旬なので入れましたが、リンゴやモモを使うことも。韓国では家庭によって使う素材が違い、それがその家の味、母の味になるんです」と大高先生。
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| 粘りが出るまで混ぜます。肌の弱い人は、薄手のビニール手袋をはめて |
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| 根元にしっかり薬味を挟み込みます |
切り終えた材料をすべてボールに入れて、両手で混ぜ合わせます。ポイントは、素手でかき混ぜること。「オモニの愛情と手の温もりが、キムチをおいしくする。家族に食べさせたいからおいしくなってねと、話しかけるようにするといいですよ」(大高先生)。嵯峨さんの両手は唐辛子で真っ赤に。けれど、「子供のどろんこ遊びみたい」と楽しそうな様子です。
「作る手順は日本の漬物と同じなんですね」と言う嵯峨さんに、大高先生は「日本の漬物と韓国のキムチとの一番の違いは、向こうではキムチは1つの食材として考えていること。鍋や焼き物、炒め物、ラーメンなどさまざまな料理に使われる応用範囲の広いものなんです」と説明。食談義に花を咲かせつつ約30分、薬味に粘りが出てきたところで終了。薬味ペーストの出来上がり。ここで味見をしてみると、「思ったほど辛くない!」と嵯峨さん。「酸味や甘みもあるでしょう? なじむとさらに深い味になります」と大高先生が教えてくれました。
白菜に薬味ペーストを挟んで完成、 1〜2週間で食べごろに
さて、最終段階の漬け込みに入ります。この日は、大高先生が前日に塩漬けしておいた白菜を使用しました。薬味ペーストは、白菜の根元部分に多く挟むのがコツ。挟んだ後は、外側の一番大きな葉を残して半分に折り曲げ、残した葉を帯のようにしてクルリと包み込みます。「葉が短いしツルツル滑るし、難しい」と、さすがの嵯峨さんも思うようにいきません。「きっちり巻くのがポイント」と大高先生はアドバイスします。
プラスチックの容器に白菜を交互に重ね、そのすき間を埋めるようにして薬味ペーストを加えます。空気が入らないようにラップで表面を覆い、ふたをして完成。冷蔵庫で保存しますが、庫内の温度が5℃以上だと約1週間、それより低ければ2週間くらいからが食べごろだとか。「母の手が味を作るのですから、今日のキムチは嵯峨さんの味になっていますよ」との大高先生の言葉に、嵯峨さんも満足げな様子。「食べるのが楽しみ」と、漬け終えたばかりのキムチを大切に抱えて帰りました。
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