:::2006.08.30号より:::
お客さまへの心配りは、どれだけ尽くしても終わりはないもの。満足した顔を見るのが私たちの喜びです 着物作家や陶芸の窯元などを訪ねるのが二人の楽しみ
札幌市北区で呉服店を営む関和雄さん・裕子さん夫妻は今年で結婚36年目。その間、一男一女を育てながら、夫婦で店を切り盛りしてきました。呉服店に嫁いだ裕子さんは、「最初は着物のことなんて、全く分からなかったんです。接客業も初めてだったので、『いらっしゃいませ』という言葉すら、すぐには出てこなかったんですよ」と店に立ち始めた当時を振り返ります。不安の多かった裕子さんを支えたのは、もちろん和雄さん。接客経験が長く、勉強熱心な和雄さんが、いつも裕子さんを励まし続けたそう。 店でも自宅でも、話題の中心はとにかく着物ばかり!
「着物のことになると、話が止まらなくなるんです」と関さん夫妻は表情をゆるめます。その言葉の奥底には、「作り手の想(おも)いと着る人の気持ちをつなぎたい」という着物への情熱がひしひしと感じられます。「お客さまの雰囲気はもちろん、人柄にも合わせて着物を選びます。帯締め一本でも妥協せず、よく話し合って決めるんですよ。一度議論が始まるとなかなか止まらず、違う意見が出ることも。でも、それがいいんですよ」とほほ笑む和雄さん。 |