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撮影/須藤淳司 |
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愛した相手を最後まで見届けることができるか、それを感じてもらいたい(滝田)
恋に落ちたとき、その思いが強ければ強いほど、心の中である何かが増してくる…。4月16日(土)公開の映画「阿修羅城の瞳」の舞台は、文化文政の時代、魔物=鬼が人間の姿を借りて潜んでいるという江戸の町。かつては「鬼殺し」の腕利きだった男と、恋をすると鬼の王・阿修羅に生まれ変わってしまう宿命を背負った女の、運命の愛が描かれるアクション・エンターテインメントです。
2000年に上演され、2003年にも再演された同名舞台を映画化。二度の舞台でも同役を演じ、歌舞伎界にとどまらない活躍を見せる市川染五郎さんの映画初主演作品です。共演は宮沢りえさん。
メガホンを取ったのは、「陰陽師」シリーズや「壬生義士伝」の滝田洋二郎監督(写真右)。「舞台のパワーと熱さにひかれ、これは映画としても確立したものが作れるんじゃないかと。自分が熱くなってみたい、という思いもあって、これは映画にしたいと思ったんです」。まずは冒頭で、人と鬼が混在する不夜街が登場。日本的なものと異国色を融合させ、時代を超越した世界観の映像美が印象的です。
人の世を滅ぼさんとする鬼たちは、鬼の王・阿修羅の復活の時を待ちわびています。鬼を倒すために幕府が結成した「鬼御門(みかど)」に属していた病葉出門(わくらばいずも)は、ある出来事をきっかけに退き舞台役者に転身。ある偶然から曲芸師で謎の盗賊団の一面もある女・つばきと出会い、二人はひかれ合っていきますが…。
つばきを魅惑的に演じている宮沢さんは、「私の今までの役にない、ダイナミックで熱い女性役。とても強い阿修羅という役と、恋をし始めたつばき、そして恋をしてどんどん鬼になっていく変化みたいなものを意識しながら演じました。殺陣(たて)も初めてだったので、自分自身でも新しい発見がいっぱいありました」と語ります。
キレのいい演技でオーラを放つ市川さんの、豪快で自由奔放な殺陣は必見! 「最初に、殺陣師の方にやりたいと思う手を話して、かなり打ち合わせをしました。いわゆる正当な太刀筋ではなく、チャンバラといわれるような立ち回りの役柄。刀をとる間合いでも、どんな抜き方や切り方、構え方があるのかを考えながら、一つひとつの中に意味があると思って演じました」。
恋をすると鬼になる…。思いが強いほど、転生した阿修羅もまた強くなるという展開には、女性特有の心理が隠されているかのよう。滝田監督いわく、「男と女が恋をして、後戻りできない時にどこまで行き着けるか、というラブストーリーです。果たして互いに愛した相手を最後まで見届けることができるか。現代にも通じるそこを女性に感じてもらえれば」。愛と戦いの結末、キャストに目がくぎ付けの作品です。 |