:::2004.03.24号より:::
大沢せい子さん
クレイフラワー アーティスト
大沢せい子さん

 「キュッと握っても落としても、崩れたり壊れたりしないんです。形状記憶合金みたいでしょ?」

 クレイ(粘土)で作ったブーケや花束と聞くと、固いものをイメージしてしまいますが、大沢せい子さんが作るクレイフラワーは、ひと味違います。しっとりとした質感でシルクのような肌触り。軽くて柔らかいのにとても丈夫で、本物の花と見まごうほどです。

 数種類のクレイを独自にブレンドしたオリジナルの材料で作る大沢さんの作品は、今までにはなかった新しいクレイフラワー。現在、結婚式用のブーケや花束、ギフトやインテリアとして、幅広い年齢層の女性に人気を集めています。

「大沢クレイフラワー」
スモーキーな色合いが“大人のロマンチック”を感じさせる「大沢クレイフラワー」
 以前は趣味だったクレイフラワー作りが仕事に変わったのは、5年前のこと。ある展示会に作品を出展した際、それを見た「ブライダルハウスチュチュ札幌」のスタッフから、「うちで販売しませんか?」と誘われたのがきっかけでした。

 以来、「チュチュ」に見本とカタログを置き、オーダーが入った時には花嫁本人と会って打ち合わせ。どんなブーケにしたいのか希望を聞き、ドレスの色を聞き、その人に一番似合うと思えるものを、クレイに色を付けるところから手掛け、花びらも一枚一枚作っていきます。

 手間も時間もかかりそうな作業ゆえ大変ではと聞けば、「全然です」とにっこり。「結婚式の時の女性の姿って、人生で一番きれいだと思うんです。そのお手伝いをさせてもらえて、とっても幸せ。おかげで私もいつも笑顔でいられます。誰かのハッピーに関われるのだから、最高の仕事ですよ」。

 「末永くお幸せに」との祈りを込めて。今日も笑顔でブーケ製作に励んでいます。
おおさわ・せいこ
昭和24年、函館市生まれ。クレイフラワーの教室「アトリエブーケ」(札幌市中央区南22西1 011・532・3923)主宰。作品は、「ブライダルハウスチュチュ札幌」(札幌市中央区南1西28エステラビル2階 011・613・0202)で注文販売しているほか、直接のオーダーも受け付けている。問い合わせは「アトリエブーケ」へ。
(孫田 二規子)