
:::2007.09.26号より:::
会場に来てくれた一人ひとりに、手渡しするような気持ちで歌を届けたい(本田さん)
主婦バンド コクーンさん
コクーン
水月悠里加(左)は北海道出身、本田裕子は東京都出身。1999年、「コクーン」結成。2000年、本格的に活動をスタート。2002年、アルバム「cocoon(コクーン)1」を自主制作、2005年にはアルバム「cocoon2」をリリース。
口コミでコンサートの依頼が舞い込むように
東京都在住の主婦バンド「コクーン」。北海道出身の水月悠里加さんがボーカルを担当しています。キーボードの本田裕子さんとは、PTA活動で知り合いました。それは、2人の子どもがまだ小学生だった1997年のことです。
コクーン誕生のきっかけはそれから2年後。本田さんが、生後数カ月で亡くなった長男ひかるちゃんの墓参りに出掛けた日のことでした。水月さんは「今ごろ墓参りをしているのかなと考えていたら、詞と曲がふと浮かんできたんです」。そして出来上がったのが「待っていてね」という曲。「私もひかるへの思いを歌にしていたので、こんな曲作ったよ、なんて発表し合って」と本田さん。そのときの2人は、誰かの前で歌うなんてことは考えていませんでした。ところがある日、2人は友人から「そんな素敵な歌を2人だけで楽しんでいるなんてずるい!」と言われたそう。そしてホームコンサートを開くことに。それから、彼女たちの歌が評判となり、口コミでコンサートの依頼が舞い込むようになったのです。
コクーンの曲を聴いて涙を流す人も
コクーンの楽曲はそれぞれが作詞作曲を手掛けています。どの曲もどんな家庭でも起こりえる、身近な出来事を題材にしたものばかり。日本各地を飛び回ったコンサートは350回を超え、依頼者は学校や企業、老人ホームなどさまざまです。しかし、どのコンサートでも共通しているのが、涙を流す人の姿があちこちで見られるということ。それだけ、彼女たちの歌は聴く人を励まし、その人の心にすっと入り込むのでしょう。「今では全国からコンサートの依頼をいただくようになりました。コンサートを運営した経験のない人が、私たちを呼ぶために実行委員会を作って働きかけてくれることも。ありがたいことです」(水月さん)。
11月24日(土)には、ベストセラー「ツキを呼ぶ魔法の言葉」で知られる作家の五日市剛さんと札幌でコンサートを実施(3000円、問い合わせさくら工房エ011・802・6243)。「コンサートは、皆さんの心にコクーンの歌が伝わっていると実感できる空間。会場に来てくれた一人ひとりに歌を手渡しするようなコンサートにしたい」と本田さんが笑顔で締めくくってくれました。
(細川美香)