活動が成功している一番の理由は、
アマの花が美しいからだと思う
市民グループ「AMAサポーターズ倶楽部」代表
走川 貴美さん
はしりかわ よしみ
東京都生まれ。2003年、札幌市の北8条通りを地域ゆかりのアマとホップで彩ろうと、市民グループ「AMAサポーターズ倶楽部」を設立。各方面の賛同を得て活動中。
毎年5月末、札幌市東区にある北8条通りでは、街路樹に巻き付いた緑色のホップの下で、きれいな青いアマ(亜麻)の花が風に揺れる姿が見られます。でもほんの数年前まで、この地域の街路ますは、雑草だらけだったのです。
変身のきっかけを作ったのは、イングリッシュガーデニングスクールを主宰している東区在住の走川貴美さん。あるとき、北8条のサッポロビール園前の街路ますが、手入れされていないことが気になりました。観光客がたくさん来る場所がこれではいけない、と花好きの血が騒ぎました。「おもてなしのために何か花を植えたい」と区に申し出たところ、「おまかせする」という返事がもらえたそう。
地域とゆかりの深いアマとホップで街路を彩りたい
北8条通りは、かつて製麻工場とビール工場があった地域。そこで「ゆかりの深いアマとホップを中心に彩りのよい街路にして、みんなに見てもらおうと考えたんですよ」。2003年、市民グループ「AMAサポーターズ倶楽部(くらぶ)」を結成。アマの種をオランダから取り寄せ、スクールの生徒たちと一緒に苗を育てることから始めました。最初の年は東区役所前、翌年はサッポロビール園前に植栽。そして、北8条通りとファイターズ通りにアマとホップのフラワーロードを作り、一体感のあるきれいな街にしようという構想が広がります。活動の説明に何度も足を運び、苗の提供をする走川さんの熱意に打たれ、沿線の町内会や企業、行政は次々に賛同。ボランティアも400人ほどになり、予定の7割まで植栽が進んだそう。「活動が成功している一番の理由は、アマの花が美しいからだと思うの。小さな花ですが、本当にきれいなのよ」と笑顔で話す走川さん。花と地域を愛する心という種が、今、大きな実を結びつつあります。
(遠藤真善美)