岩見沢市栗沢町編
●人口/9万3570人(6949人) ●世帯/4万1377世帯(3042世帯)
●面積/481.1平方km(179.87平方km)
※データは合併した3市町村の合算数。カッコ内は栗沢町の数字。
2006年3月31日現在のもの
黒いダイヤで輝いた町が、おいしい野菜作りや芸術の発信地に
開拓時代から挑戦し続ける田園の町
炭鉱跡が憩いの公園に。
大自然のレジャー施設も充実

「ふるさとの森 冒険ランド」は、子どもが喜ぶ遊具がいっぱい! バーベキュー用具の貸し出しも無料です
1880年代後半、札幌の酒造家・柴田与次右衛門(よじえもん)が農場開設を目的に栗沢地区に入植し、その後、和歌山県など各地から入植者がやって来ました。そして、農業を中心とした村が形成され1893年、岩見沢村から分村し「栗沢村」に。「栗沢」という地名は、アイヌ語で「ヤム・オ・ナイ」(栗の多い沢)と呼ばれていたことから付けられました。
1905年になると、万字炭鉱が開坑し、栗沢村の産業は農業から石炭産業へとその主軸を移行。栗沢村は、当時”黒いダイヤ“と呼ばれた石炭で繁栄を極めます。そして1949年、待望の町制が施行。しかし、1970年代の高度経済成長期に入ると、エネルギー資源は石炭から石油に代わり、炭鉱は相次いで閉山していきました。
現在、万字炭鉱跡は「万字炭山森林公園」(岩見沢市栗沢町万字西原町)として、人々の憩いの場に。約1万5000本の樹木に囲まれた園内には、775段の直線階段を含め、合計2468段もの階段があり、自然と触れ合いながら、心地よい汗をかくことができます。
また、自然のレジャー施設も充実。「栗沢スポーツ公園」(岩見沢市栗沢町最上506)は、パークゴルフ場や野球場、テニスコートが整備されている総合運動施設。世代を問わずたくさんの人たちに利用されています。さらに「ふるさとの森 冒険ランド」(岩見沢市栗沢町最上417)は、木製遊具を備えた公園や、キャンプ場、バーベキューサイト(無料)などの施設が充実しているレジャーゾーン。子どもを遊ばせながら、バーベキューなどを楽しめると市民に好評です。
新しい農業にも挑戦!
農村体験は全国からも

「栗沢クラインガルテン」のコテージ。園内にはパークゴルフ場や学習田もあります
福祉や文化、他都市との交流、農業を柱に町づくりをしてきた栗沢町。稲作中心の農業に加え、近年は畑作にも挑戦しています。中でも特色があるのは、南米アンデス原産の野菜ヤーコンや、ガーベラなどの花き生産。イチゴやサクランボ狩りを楽しめる施設も多く、農業を観光の目玉としています。
そんな取り組みの一つが農村体験公園の「栗沢クラインガルテン」です。ここは、一般の人たちにも気軽に農業を体験してもらおうと、町が整備し格安で貸し出している農園。滞在型は、キッチンや浴室も完備されたコテージ付きの農園を年単位(年間使用料24万円)で貸し出し。札幌市やその近郊からの利用者も多く、地元の人たちとの交流も広がっています。また、1平方メートル当たり200円で借りられる日帰り型農園は、近隣の人たちが多数利用しているそうですよ。
アートや文化の施設が充実
子育て支援の環境も整備

「来夢21」の資料館。昔の民家を再現した「あそび処」では、子どもたちはコマやメンコ遊びを楽しんでいます
総合文化複合施設「来夢(らいむ)21」(入場無料)は、図書館や資料館、学童保育を備えたこども館など世代を超えたコミュニケーションが取れる空間です。乳幼児のいる母親にも便利な休憩室などを館内に設置。資料館では子ども向けの体験授業が開かれ、遊びながら歴史に触れることができます。子どもたちが伸び伸びと育つ環境づくりに、力を入れている町といえますね。
道道夕張岩見沢線から入った林道沿いに広がる美流渡(みると)地区。この旧炭鉱街にある「美流渡アートパーク」には、陶芸家やガラス作家、木工芸作家などのアトリエが軒を連ねています。ドライブがてら芸術家たちの作品を鑑賞するアート巡りを楽しめます。
産業、文化、福祉をバランスよく整え、魅力ある町づくりをしてきた栗沢町。約100年の歳月を経て、岩見沢市と再び歴史を共にすることで、さらなる魅力を備えた町へと発展していくことでしょう。
※次回のエリアガイドは7月5日付で「南幌町」を予定しています
【取材協力】
岩見沢市役所栗沢支所産業経済課商工観光係(岩見沢市栗沢町東本町21 0126・45・2411)、
栗沢クラインガルテン(岩見沢市栗沢町由良563 0126・34・2150)、
岩見沢市立来夢21図書館(岩見沢市栗沢町南本町41 0126・45・2105)
おすすめSHOP
カリッと香ばしい窯焼きパンの店

食パンの種類は、金時豆入りなどさまざま
ミルトコッペ
「美流渡アートパーク」内にある窯焼きパンの店。白樺や楢(なら)のまきを使い、微妙な温度調整をしながらレンガの窯で毎朝焼き上げられるのは、「コッペパン」(100円)や粒あん入り「明治アンパン」(120円)、食パン各種(1斤300円〜)。道外からも注文が来るほどの人気店なので予約するのがベター。9時30分開店(商品がなくなり次第終了)。月・火曜定休。
■岩見沢市栗沢町美流渡南町90−1 0126・46・2288
昔ながらの味を今に伝えるレトロラーメン

昔のままの味にファンが多数
醤油(しょうゆ)屋
1955年、先代が万字炭鉱で「小鳩ラーメン」としてスタートさせたラーメン店。現在は、「醤油屋」という名で、国道234号沿いに場所を移し、当時の味を守り続けています。人気メニューは「小鳩ラーメン」(500円)。店内は、小学校の机やイスを配し、インテリアもひと工夫。白黒テレビなどが飾られていて、先代が営業していた当時にタイプスリップしたような雰囲気も楽しめます。営業時間11〜20時。月曜定休。
■岩見沢市栗沢町北幸穂81−4 0126・45・4818
イチゴ狩りの旬は6月中旬から!

ビニールハウス内だから雨の日も楽しめます
今野農園
もぎたてフルーツを味わえる「今野農園」。イチゴ狩り(中学生以上800円、小学生600円、幼児300円)は6月中旬〜、ハスカップ狩りは7月〜(事前に電話で予約が必要)。取れたてのトウモロコシやトマト、ジャガイモなど、新鮮な野菜の直売もしています。ミルクをかけて食べる「冷凍イチゴ」(300円)は毎年8月から販売され、大人気の商品です。問い合わせ時間8〜17時。無休。
■岩見沢市栗沢町栗丘12−2 0126・45・4326