:::2006.11.01号より:::

 札幌市から約30Dに位置する恵庭市は、夏は涼しく、冬は比較的暖かい、穏やかな気候風土の町。また、市民による花づくりが盛んで、近年は「ガーデニングの町」としても有名に。そんな恵庭市の魅力を紹介します。(鈴木優子) 

恵庭市編

●人口/6万7942人
●世帯/2万8725世帯
●面積/294.87平方キロメートル
●市の花/スズラン
●市の鳥/カワセミ
※データは2006年9月30日現在のもの

市民から広がった「ガーデニング」が町の事業へ
花・水・緑を愛する人々が住む「恵みの庭」

語源にもなった恵庭岳や漁川の恵みを受けて発展


イベントホールのほか、喫茶利用もできるコミュニティーホールがある「夢創館」
 恵庭岳とすそ野に広がる森林の恵みを受け発展した恵庭市。「えにわ」という名前は、アイヌ語の鋭くとがった山という意味の「エエン・イワ」が語源といわれています。特に市の中心を流れる漁川(いざりがわ)は、開拓の歴史に「漁村」という名を残した、母なる川ともいえる存在です。
 1906年、漁村と島松村が合併し「恵庭村」が誕生、1970年に市制施行。ベッドタウンとしても人気が高く、毎年人口が増加しています。交通の利便性、豊かな自然、整備された都市機能はもちろん、何より市民主体で町づくりを進めていることが、活気の源。今や町のシンボルである「花」「ガーデニング」は、15年ほど前、恵み野地区に住む人たちが自宅の庭を美しく飾ったことがきっかけでした。
 現在では商店街や住宅街など、いたる所に花が植えられ、ガーデニングの作品展なども頻繁に行われています。
 街並みを彩るだけでなく、市民の夢を表現する場を作ろうと生まれた文化施設が「夢創館(むそうかん)」。「自由に使える小ホールが欲しい」という市民の声から、当時米の貯蔵庫として使われていた築60年の石蔵を改修、オープンしたのが1999年。その管理運営を民間団体の恵庭文化村協議会が行うことにも道内外から注目が集まりました。広さ52坪のホールは、「表現者の息づかいや観客の反応が互いに伝わる」と好評。地元の劇団や学生バンド、個人の芸術作品の展示など、市民の発表と交流の場として欠かせない施設の一つとなっています。


花の町を象徴する新スポット・道の駅「花ロードえにわ」


市民の憩いの場、道の駅「花ロードえにわ」
 恵庭市では、パンジー、ペチュニアなど花苗の栽培が盛んです。札幌市の大通公園にある花壇の花は、その多くが恵庭産だということを知っていますか? 
 今年7月、花の町・恵庭市を象徴する新施設として、道の駅「花ロードえにわ」がオープン。花時計や、町の風土・観光を紹介する展示コーナーのほか、ガラス張りのベーカリー工房で、パンが焼き上がる様子を見ることができます。中でも恵庭産のえびすかぼちゃを使った「南瓜(カボチャ)メロンパン」「南瓜プリンパン」が人気。フード工房では「えびすかぼちゃソフト」「野菜畑のカレー」なども味わえます。国道36号と漁川が交わる場所にあり、観光の拠点としてはもちろん、市民の憩いの場として、多くの人で賑わっています。営業時間9〜19時、ベーカリー・フードコーナー10〜19時、無休。


自然と人の未来を考える情報発信型集客施設も6月に誕生


 今年6月、39ヘクタールの広大な敷地内にオープンした「えこりん村」。名前の由来は、「環境に配慮して持続可能な社会に貢献したいという思い(えこ)を、自然とのつながり(輪=りん)を大切にしながら展開する小さなコミュニティー(村)」。
 敷地内には、ガーデンショップ「花の牧場」(営業時間9時30分〜19時)、2つのレストラン、30種類の庭を散策できる「銀河庭園」(入場料は15歳以上800円、子ども400円、小学生未満無料。今期営業は10月31日で終了、平成19年春より営業)があります。各店舗などで、太陽熱による温水や地中熱による空調を利用。またレストランでは、えこりん村で育てた野菜を取り入れたメニューを提供するなど、訪れる人が楽しみながら自然との接点を感じられるのが魅力です。
 さまざまな取り組みや施設を通して、恵庭市は、花と緑を愛する人の町だと感じることができました。

※次回のエリアガイドは12月6日付で「札幌市中央区」を予定しています

【取材協力】
恵庭市役所(恵庭市京町1 0123・33・3131)、
夢創館(恵庭市島松仲町1 0123・36・6050)、
道の駅「花ロードえにわ」(恵庭市南島松817 0123・37・8787)、
えこりん村(恵庭市牧場241 0123・34・7800) 

おすすめSHOP

ワンタン入りスープカレーが美味


「フカヒレ入りのエビワンタンスープカレー」(980円)

カレー工房 ビートル

 アジア風の内装、個室風に仕切られた席でくつろげるスープカレー専門店。「フカヒレ入りのエビワンタンスープカレー」は、かむとうまみが染み出るワンタンと、カレーのスパイシーな香りの相性が抜群。鶏肉や魚介を使ったカレーも人気。営業時間11時30分〜15時、17時30分〜21時(土・日・祝日は営業時間11時30分〜21時)、月曜定休(祝日は営業)。

■恵庭市有明町1ー4ー1 0123・34・4489 


素朴でコシが強い田舎そばの名店


ボリューム満点の「天ざる」(1020円)

手打ちそば 思君楼

 創業86年の老舗。「先代の味を受け継いでいる」と店主の今井隆一さんが話すそばは、そば粉の中でも希少な一番粉を使用しています。太く、短く、食べると驚くほどのコシの強さ。かむほどにそばの香りが広がり、一度食べたら忘れらないおいしさです。遠方から通う常連客が多いのにも納得。営業時間11〜19時30分(麺がなくなり次第終了)、火曜定休。

■恵庭市本町53 0123・32・3059



本格中華80品!選べる楽しさも


「大新麺」(680円)が人気

中華料理 大新

 麺類、ご飯もの、一品料理など約80種類のメニューが人気の本格中華料理店。20種類以上あるラーメンは毎日1品ずつ500円で出ているので見逃さないで。横浜中華街仕込みのギョウザ(8個400円)や、揚げた後でさらに味を付けするジューシーなザンギ(1人前850円、2〜3人前1600円)は自慢の味。ぜひ一度お試しを ! 営業時間は11〜21時、木曜定休。

■恵庭市大町3ー2ー3 0123・32・5320