:::2005.06.15号より:::
金利が低い今が借り時なの?
「住宅ローン」を組む前にじっくり考えよう
 平成16年度の税制改革で、住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)が段階的に縮小されていくことが決まり、「家を買うなら早めがいい」「金利が安い今のうちに」と考えている人も多いのではないでしょうか? そこで「住宅ローンを組む前にじっくり考えたいこと」をまとめてみました。
「人生設計」や「資金計画」が必要

 住宅ローンは10〜30年超など、かなりの長期にわたるもの。借りる前には、しっかりとした「ライフプランニング=人生設計」が必要です。
 これからの人生には、子供の教育費、車の買い替えや不意の病気など、多くの場面で大きな費用が必要になってくるでしょう。また家は築後10年ほどで、外壁などさまざまな修繕が必要になってきます。将来的に必要なそれらの費用をあらかじめ見越した上で、月々の返済可能額を算定しましょう。
 さらに老後を視野に入れることも大切。住み替えるつもりならば、「住宅売却」で得る資金を返済計画の中に組み込むことができます。また長く住み続ける予定であれば、老後に改築して新たな費用を掛けることのないよう最初からバリアフリー住宅として建築を検討するのもいいでしょう。
 また、子供が独立した後のことも考えておきましょう。二世帯住宅にする、二階建てを平屋に改築する場合は、その費用も計画に組み入れなければなりません。これらの「資金計画」を大まかで構わないので算出してみましょう。もっと細かく算出したいと思ったなら、ファイナンシャルプランナーなどに相談することをお勧めします。
 このほか大切なのは「月々の返済可能額にゆとりを持たせること」。毎月のやりくりが大変になるほどの返済額では、無理が生じてきます。そこで多少のゆとりを持たせ、もし余裕があるようであればそれをためてローンの「繰り上げ返済」にあてる方法もあります。
 また、こんな時代ですから月々の返済額を少なめにし、ボーナス時に多く返済するプランは、避けた方が無難です。
 住宅ローンは、金融機関にとってひとつの商品。さまざまなプランがあり、それぞれに特徴があります。勧められるままに契約するのではなく、いくつかの 金融機関を回ってその「商品」を比較・検討することが重要です。

特徴はさまざま。自分に合った条件を探して

 ローンにつきものの金利には、一定期間同じ利率となる「固定金利」と、その時々によって変わる「変動金利」があります。
 固定から変動(あるいは逆)へ途中で切り替えることも可能ですが、制限されたり手数料がかかるケースもあるので、契約前にしっかりと条件を確認するこ とが大切です。
 また金融機関には、一定条件(給与振り込みや公共料金の支払いをその機関で行う)を満たした場合や女性向けに金利を優遇してくれるサービスや、シニア世代向けに住み替え・建て替えを支援するローンを提供しているところもあるので、自分の条件に適した商品を探すのもいいでしょう。
取材協力/中小企業診断士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士・山下善隆さん(山下経営コンサルティング事務所、011・761・7485)