湿度調節機能で夏はひんやり、冬は暖か

モダンな柄が多い「花ゴザ」。暑い時期だけなく、季節を問わず使えそう
畳やゴザに使われている「イグサ」は日本古来の床材の材料。当然オールシーズン対応ですが、暑い本州では涼感と機能性が好まれて夏に需要が高まるそうです。
イグサの最大の特性は「湿度調節機能」。植物であるイグサ自体が湿度を含んでおり、気候に合わせてまるで呼吸をするかのように自ら放出や吸収を繰り返します。湿度が高く暑い時はイグサが湿気を吸収してくれます。
この「湿度調節機能」は年数を経ても機能は変わりません。ほかに二酸化窒素やホルムアルデヒドなど空気中の物質を浄化する作用もあり、独特の香りはアロマのようなリラックス感をもたらしてくれます。
「花ゴザ」「薄だたみ」の活用で洋室もOK
現在は、ほとんどの部屋が洋室でフローリング、またはカーペット敷きという家庭が多いでしょう。そこに上手に取り入れたいのが「花ゴザ」と「薄だたみ」です。
昔からある「花ゴザ」は、畳の表面のゴザ部分のみの製品。畳と違い、美しい模様が描かれているのが特徴です。最近はモダンな柄も増えてきて、遠目で見るとまるでカーペットのようなしゃれたデザインも多くなってきました。平均価格帯は1畳あたり約6000円(ゴザは2畳から)です。
また「1畳(88cm×176cm)」というサイズにこだわらないラグマットサイズの花ゴザも増えています。サイズはもちろん、デザインも洋風で、洋室に敷いても違和感がありません。暑い夜はベッドに湿気がこもって寝苦しいという人は、この花ゴザを応用したシーツ代わりの「寝ゴザ」を使ってみるのもお勧めです(88cm×200cm、平均価格帯は約4200円)。
また、最近注目を集めているのが「薄だたみ」。通常5cmほどある畳床(ゴザの下の芯=しん=の部分)が1.5cmの薄さになったもので、最大100cm×200cm、最小は制限なしなので好きなサイズに作れるのが特徴です(目安は1畳1万6800円〜)。フローリングやカーペットの上にポンと置けるので、クッションや座椅子代わりになるほか、「やっぱり畳の上で寝転がりたい」と思う時など、さまざまな用途に活用できそうですね。フローリングやカーペットの上に置く時は、花ゴザ、薄だたみとも滑り止めを使うといいですよ。
耐久性も高いイグサ製品は、高温多湿の日本の気候に合った優れた床材。最近は安価な外国産の製品も増えてきていますが、湿度調節や硬度の面では日本で育ったイグサを使った製品が最も適しているよう。家庭での使用目的や頻度などに応じて、適した製品を上手に選びましょう。