:::2005.09.21号より:::
違いを知って、適したタイプを選びましょう
今年の雪対策は? 最新融雪機器事情
 大雪だった昨シーズンは「雪捨て場がなくなった」「雪かきで腰が痛い」という声が多く聞かれました。その経験からか、今冬は雪対策を万全にしたいと考えている人が増えているそうです。間もなく訪れる雪のシーズンに向け、融雪機器のあれこれを紹介します。
雪かきの心配なしのロードヒーティング


ロードヒーティングは地中に熱を出すケーブルを敷き、上からアスファルトなどで舗装をします(写真提供/北海道ロードシステム)
 雪かきの心配がまったくいらないのがロードヒーティング。地中に熱を出すパイプや電熱線などを埋設し、降った雪を融かしていきます。高齢者や腰に不安のある人、不在がちの家庭などの需要が高いそう。代表的なものには灯油式と電気式の2タイプがあり、それぞれ次のような特徴があります。
灯油式=熱量が大きく、大雪も瞬時に融かします。雪が降り始めるとセンサーが感知して温まり、一冬のランニングコストは1平方mあたり1200円〜1500円ほど(1リットル50円換算)。ボイラーの点検整備や、3〜4年ごとに不凍液の交換などのメンテナンスが必要。広い面積に適しています。
電気式=常に通電して路面を温めます。一冬のランニングコストは1平方mあたり2200円〜2700円。狭い面積に適しています。どちらのタイプを選ぶかという目安は、面積の広さ。20〜30平方m以上の場合は灯油式、同以下の場合は電気式がコスト面で適しているといわれているそうです。
 施工費用はどちらのタイプも20平方mだと65〜80万円(北海道ロードシステムの場合)。舗装の仕上げによっても価格が変わってきます。
 一般家庭のロードヒーティングというと玄関先や駐車場全体というイメージがありますが、外階段、落雪防止のための三角屋根の軒先や、車庫の前、幅50cmほどの細い通路(アプローチ)など、ニーズは幅広くなっています。

ママさんダンプなどで集めた大量の雪を融かす融雪機、融雪槽


真冬でも11〜12℃ある温かい地下水を利用する融雪槽「とけるベアー」(写真提供/石狩設備工業)
 一方、積もった雪を集めて融かすのが「融雪機」や「融雪槽」。玄関先など少量の雪なら融雪機(施工費用含み60万円〜)、庭が広いなど雪が大量になる場合は融雪槽が適しています。
 融雪槽は深い槽の中に大量の雪を入れ、時間をかけて融かすという構造。灯油式、電気式があり、いずれも2000リットル(ママさんダンプ25〜30杯分)なら半日ほどで融かすことができるそう。また最近は2000リットルを約30分で処理、一冬のランニングコストも電気代約5000円という、温かい地下水を汲み上げて使うタイプも登場しています(施工費用含み80万円〜)。
 長い冬の苦労を少なくしてくれる融雪機器。「雪かき」の場所の広さや生活環境、用途に合わせて、暮らしに上手に取り入れてみるのもいいですね。
取材協力/北海道ロードシステム(札幌市南区石山1ノ4ノ11、0120・610・609)、石狩設備工業(石狩市花川北1ノ4ノ47、0120・03・2860)