:::2006.07.19号より:::

狭い空間を縦に使って立体的に飾りましょう
ベランダをおしゃれに彩る簡単ガーデニング

 ちょっとした工夫で美しく、楽しく、そして”おいしい“スペースに早変わりするベランダ。この夏は、花や野菜でベランダを彩ってみませんか。専門家にベランダを活用するコツを聞きました。

ハンギング(吊り下げ)で空間を有効活用

幅が狭くおしゃれなデザインのトレリス(6300円)はベランダにぴったり

 「狭いスペースを上手に利用するなら、ハンギングを活用して」とアドバイスしてくれたのは「フラワーショップ ブリッタ」オーナーの乾令子さん。鉢やコンテナを横に並べて広げるのが無理なら、使えるのは縦の空間。マンションや戸建て住宅のベランダにある手すりや柵にカゴやブリキ缶を吊り下げて、その中に小さな鉢を入れれば、空間を有効かつ立体的に活用できます。
 手すりに物を吊り下げることができないときは、「トレリス(植物を絡ませるための格子)」が便利。「ラティス」と呼ばれる木製の大きなものでもOK。場所が狭いならテラコッタ(素焼きの土器)に土を入れ、中に小さめのトレリスを差し込むのもいいでしょう。テラコッタには寄せ植えをしたり、「ツルバラ」などツルが伸びる植物を絡ませてもすてきですね。

優雅なバラはベランダ栽培にぴったり

ブリキの缶に花や野菜の苗を入れてもかわいいもの(バスケット1575円〜)

 バラは一見栽培が難しそうですが、「ガーデンセンター 花の牧場」の久保博子さんは「マンションのベランダでも立派に育てられますよ」とのこと。直径33cm以上の大きめの鉢に苗を植え、日当たりと風通しを確保すれば、かなりの上層階でない限り問題はないそう。
 栽培に適しているのは、あまり大きくならない「フロリバンダローズ」「修景(しゅうけい)バラ」「ツルバラ」など。ただし冬は、寒さ対策が必要です。冬の間だけ地面に下ろして雪をかぶせるか、しっかり冬囲いをして枯れないように気を付けて。冬囲いの上からビニール系のむしろを巻き、頭から鉢まですっぽりと段ボールで覆えば万全です。
 ほかに、ハーブや野菜を育てるのも楽しいもの。コンテナで育てるのにお勧めのハーブはローズマリー、タイム、オレガノ、セージ、イタリアンパセリ、チャイブ、チャービル、ハーブゼラニウムなど。寄せ植えにするには、成長のスピードが同様の品種を組み合わせましょう。また葉色が異なる種類(黄金葉、班入りなど)を混ぜると、見た目も楽しくなります。
 日当たりのいい場所に置き、定期的に液体肥料を与えましょう。収穫も兼ねて刈り込みや間引きなどの手入れをすると長く楽しめます。料理に使うたびに少しずつ収穫すれば、いつでもフレッシュハーブが味わえますね。
 野菜はコンテナにリーフレタスのミックスの種をまくと、ベビーリーフ(小さな葉)が手軽に収穫でき、おいしいサラダに。赤茎ホウレンソウや、ラディッシュ、ミニニンジンもサラダにお勧めです。
 鉢はコンクリートの上に直接ではなく、ポットフィート(鉢受け足)や板、レンガなどの上に置くと水やりの通気が良くなります。マンションなどでは、水とともに流れ出る土が共用の排水溝に入らないよう、排水口にネットなどをかぶせる気配りも大切です。

取材協力/フラワーショップブリッタ(札幌市豊平区月寒東3ノ19 011・853・1187)、ガーデンセンター 花の牧場(恵庭市牧場281ノ1 0123・35・2321)