お気に入りのへアスタイルで、いつも若々しくキレイに
ウイッグで楽しむおしゃれ
「髪にボリュームがなくなってきた」、「ヘアスタイルが、まとまりにくくなってきた」と感じるシニア世代は多いはず。パーマやカットだけではカバーしきれない髪の悩みも、今はウイッグでおしゃれを楽しむ時代になりつつあります。いつまでもキレイで楽しく過ごせるような、ウイッグの選び方や活用方法などを紹介します。
シニアに多い細い毛や抜け毛の原因は?
年齢とともに、薄くなったり細くなってしまう髪の毛。北海道理容美容専門学校教員の原井信幸さんは、「一般的には20代後半くらいから髪の毛が細くなりはじめ、ボリュームが少なくなる。日常的な手入れをしてもつやがなく、傷みも目立つようになってきます」と解説。30〜50代にはそのような現象がより進み、60代以降になると、髪が抜けやすく薄毛になる傾向があるそう。その主な原因は、「加齢によるホルモンバランスの変化や、食事の西洋化などが関係しています。肉や脂などを多く摂取すると、頭皮は脂性に傾く。皮脂の分泌が多くなると毛穴が詰まり、毛根や毛包がやせてしまうため髪の毛が細くなりやすい」(原井さん)。悩みの一つである白髪はメラニンの色素を持たずに生えてくる毛で、遺伝や体質、ストレス、病気治療のための内服薬、栄養が偏った食生活などが原因と考えられているようです。
ウィッグを上手に活用するポイント
ウィッグ着装前。つむじ部分の毛が分かれて、地肌が目立ち気味
着装後。ヘアピースを付け、ブラシでサッとなじませるだけで自然なボリュームが
原井さんによると、シニア世代の髪の悩みでもっとも多いのは、ボリュームが出にくいこと。そこで、活用したいのがウイッグです。「昔は薄い毛を隠すために着けていましたが、現在はおしゃれな帽子をかぶるのと同じ感覚でウイッグを使う人が増えています」(原井さん)。
ロビンソン百貨店札幌、ウイッグコーナーのチーフカウンセラー・折戸真弓さんも、「今のシニア世代はおしゃれに敏感な人が多い。ウイッグを利用する目的が昔とは違い、おしゃれ用品として使う人がほとんどです」と現状を話します。ウイッグは大きく分けて、フルウイッグ(全頭かつら)と、ヘアピース(部分かつら)があり、ほかに襟足部分のない7分や8分ウイッグも作られています。素材は化学繊維100%のものと、人毛と化学繊維をミックスした「人毛ミックス」が主で、ネットに毛を植え込む方法は機械植えと手植えがあります。現在の主流は人毛ミックスの手植えタイプで、適度なつやと自然な風合い、手植えによる軽さと通気性の良さが特徴です。
フルウイッグのスタイルは、ショートからロングまで多彩で、毛の基本色は黒系や栗色などの5色ほど。ただ、既製品をそのまま着けることはなく、サイズはもちろん、好みや希望に合わせたカットやカール、植毛で色を変えるなどの調整をします。ネットやピンタイプの止め具で簡単に着装でき、手軽にヘアスタイルが決まるので、「レストランでディナーを楽しむ時や、旅行時のおしゃれに重宝するようです」(折戸さん)。
気軽に試せる、明るい雰囲気の試着コーナー
さまざまなデザインとカラーのウイッグ。写真右は人気の2色タイプです
選ぶ時のポイントは、「ふわっとさせたい」、「自分の毛は短いけど長くしてみたい」など、まずは自分がなりたいイメージを店の人に伝えること。気に入ったスタイルの切り抜きを持参してもいいでしょう。また、「パーティーでイメージチェンジしたい」、「日常的に着けたい」といった用途も伝えましょう。部分的にボリュームを出したい時は、ヘアピースがお勧め。「頭の上部にふわっとしたボリュームがあると顔が柔らかく見え、明るく元気な印象を与えます。ウイッグを着けてきれいになると、うれしくて外に出たくなるというお客さまも多いんですよ」と折戸さん。
色を楽しめることもウイッグの魅力の一つ。最近の人気は、根元部分が黒っぽく、毛先が赤っぽい自然な2色のタイプ。飽きたらメッシュを入れて、イメージチェンジすることも可能です。反対に、自分の白髪になじませたい時は、白髪入りのタイプもあります。
シャンプーして自然乾燥と、手入れも楽
手入れ方法は、専用のシャンプーで洗い、自然乾燥させるだけと簡単。使用頻度によりますが、毎日着けている場合でも1カ月に2〜3回のシャンプーでOKです。2〜3カ月に1回程度ウイッグサロンでクリーニングすると、つやなどがよみがえるそう。長期間使い続けるうちにカールが弱くなってきたり、体温で形が崩れる場合がありますが、ウイッグサロンで直してもらえます(有料)。
気になる価格の目安は、フルウイッグの場合、「化学繊維の機械植え」が3〜4万5000円、「化学繊維の手植え」が5〜12万円、「人毛ミックスの手植え」は14〜22万円。ヘアピースは素材や大きさにより、2万7300円〜13万円台です。「季節や場所に合わせて、ヘアピースとフルウイッグを、使い分けるといい。初めてであれば、まずは手軽なヘアピースからチャレンジしてみて」と折戸さんはアドバイス。
原井さんは、「洋服や化粧のおしゃれは得意でも、ヘアスタイルだけは思うようにできないというシニア女性は多い。そんな時にウイッグを利用して街を笑顔で歩けるようになると、精神的なメリットもあるのでは」と話します。ウイッグをいつものおしゃれに加えて、若々しく、楽しく過ごしてみませんか?