:::2008.03.05号より:::

北海道で積極的に食育に取り組んでいる団体をはじめ、食育にかかわるイベント、セミナーなどを紹介します。

地元産の食材への思いと次世代への願いを込めて、料理を教える女性グループ


料理講習会の様子。江別産の小麦粉で作るロールケーキなどデザートも好評です

 江別市在住の農畜産業を営む女性を中心に構成される「まるごと江別グルメ会」は、地元でとれた農畜産物の良さを知ってもらいたいという思いから、平成14年に発足しました。主な活動は、江別産食材を中心とした料理講習会の実施。普段家庭で食べられているオリジナルレシピから行事食、保存食や郷土料理まで幅広いメニューを紹介しています。講師はもちろん同会のメンバー。その熱意が評価され、昨年は北海道から、「2007年度 農村の暮らしと地域を活(い)かす女性・高齢者グループ」として優秀賞を受賞し、表彰されました。多忙な家業の合間をぬっての活動はさぞかし大変ではと思いきや、「私たちは食べることが大好き。食べることに興味があるんです。そこから広がった会なので、活動は楽しいですよ」と代表の伊藤智恵美さんは話します。
 子育て経験者であり、孫がいる人も多い同会は、次世代への思いも強く、「このままだと日本の食生活や伝統料理は消えてしまうのでは」と危機感を抱いていました。そこで、昨年11月には、初の親子料理教室も実施。メインの食材は日本人の主食である米とし、参加者はのり巻きとおはぎを作りました。「これらの行事食は、子どもが喜んでくれるメニュー。だから作る張り合いがあるんです。子育て中のお母さんたちにはぜひ作ってもらいたいですね。お母さんが料理している姿や、手作りの味は子どもの記憶にきっと残りますよ」と力が入ります。実習終了後は「地元産食材のおいしさと新鮮さ、心を込めて育てている背景を少しでも感じてほしい」と、 使用した米についてスライド上映を交えて解説。また、豆腐やチーズなど江別で作られた加工品をPRしています。
 子どもたちがのり巻きを巻いたり、おはぎを丸めたりと笑顔で張り切る姿が印象的だったと言う伊藤さん。「次世代の子どもたちがすくすく育つお手伝いができれば」と話し、親子料理教室は今後も定期的に実施していきたいと抱負を語ってくれました。